私が競馬を好きなわけ
私は、競馬が大好きです。
周りからは、「変わってるね」と言われることが多くて、そう言われることも含めて好きです。
「変わってるね」と言いつつも興味はあるみたいで、今度連れてってとか、馬券は当たるの?と聞かれることが多くて、それくらい、みんな競馬に興味はあるんだなと思っています。
今回は、私が競馬を好きになったきっかけの話をします。
3年前の2017年7月2日。
人生で初めて競馬場に行きました。
この日感じた感覚はずっと忘れられません。
元々競馬のことなんて全く知らないし、ギャンブルとは無縁の生活をしていました。なので、競馬と言えばおじさん達が集まる場所、くらいにしか思っていませんでした。
ディープインパクトも、オグリキャップも、サイレンススズカの存在も、知らなかった。
たまたま友人と競馬場に行ってみようかという話になり、中京競馬場へ行きました。
1日に何レースやっているのかも知らない。
馬券の買い方も知らない。
何も分からないまま、とりあえず足を運びました。
その日はGⅢのCBC賞が行われる日で、中京競馬場にはそこそこの人が集まっていました。
圧倒的に男性客が多く、夏の暑さがプラスされ、観客席は汗のキツい臭いが充満していたことを覚えています。
競馬場の券売機には沢山の人が集まっていて、券売機の上にはモニターがズラーっと並んでいました。
モニターには訳の分からない数字が沢山表示されていました。混乱しながらも、「この数字の意味が分かったら絶対に楽しいだろうなあ・・・」と思っていました。
馬券買い方一つでも、1レースに何頭も賭けて良いのか、買い方に決まりはあるのか、など分からないことだらけでした。
分からないなりに友人とスマホで馬券の買い方を検索し、何とか馬券を買うことができました。
15時25分。
CBC賞の発走の時間になりました。
この日のメインレースということもあり、コースの前には沢山の人が集まりました。
発走のファンファーレが鳴ります。
観客が一斉に歓声を上げ、拍手が沸き起こりました。
今この瞬間、中京競馬場にいる観客から沸き起こる歓声と拍手に、私は圧倒されました。
希望や夢だけの場所ではない。欲が目に見える場所ではあるけれど、歓声が響き渡る競馬場には間違いなく一体感があって、熱量に満ち溢れていました。
この空気感に「こんなに楽しい休日の過ごし方があるのか」と、心を打たれました。
その日から私は競馬が好きになり、毎週末になると競馬場に出かけるようになりました。
競馬のイメージが、馬券が当たるか当たらないかの「ギャンブル」だと思っている人が多いかと思います。
確かに競馬はギャンブルですが、それはほんの一部に過ぎません。
競走馬は1つの生き物です。
競走馬を育てている厩舎の方々がいます。
競走馬を勝たせるために日々訓練を重ねる騎手の方々。
競馬がここまで繁栄してきた血統という歴史。
その他、色んなものが全て合わさって、今の競馬があります。
私は、競馬はギャンブルとしても楽しめるスポーツだと思っています。
疲れた時、競馬場の広いコースを眺めると心が落ち着きます。
競走馬を見ると、穏やかな気持ちになります。
おじさん達が集まってレースモニターを眺め、歓声を上げる姿を見ると元気が出ます。
これが、競馬です。
私は、競馬が大好きです。