サピエンス全史(下) 要約 ※都度更新

宗教

宗教とは?

超人間的な秩序の信奉に基づく、人間の規範と価値感の制度である。

※死者の霊や妖精の存在・生まれ変わりを信じることは道徳や行動の基準ではないので宗教ではない。

宗教によって統一するために必要な、2つの特性

1 いつでもどこでも正しい普遍的な超人間的秩序を信奉している必要がある

2 この信念をすべての人に広めることをあくまで求めなければならない(宣教)

 

アニミズム多神教一神教

アニミズム あらゆる場所・動植物・自然現象には意識と感情があり、人間と直接思いを通わせられる

多神教 世界を支配する思考の神的存在は、関心や偏見を欠いている。なので、人間の欲望・不安や心配には無頓着だ。1つの神に執着しない

一神教 多神教者の一部が自分の守護神を気に入り、神も自分たちに関心を持ちえこひいきすると考えるようになった

 

二元論の宗教

一神教のほかにも、多神教から二元論の宗教の考え方が産まれる

・二元論 善と悪という、2つの対立する力の存在を認める。悪の力は独立した力であり、善き神に想像されたものでも、従属するものでもない

一神教の最も根本的な概念の一部は、二元論化を起源としている

 

人間至上主義

人間至上主義とは?

ホモ・サピエンスを崇拝する。我々は独特で神聖な性質を持っており、その性質は他のあらゆる動物や他の現象の性質と根本的に違う。

 

人間至上主義の3つの宗派

人間性を崇拝するが、「人間性の定義」は意見が異なっている。

自由主義的な人間至上主義

人間性」は個々の人間の特性であり、個人の自由はこの上なく神聖である。

人間性の神聖な性質は、一人ひとりに宿っている。

各個人の内なる核と、自由を守ることを何よりも大切にする。

社会主義的な人間至上主義