長く続けられる人 その2

ひとつのことを長く続けられる人のことを尊敬する。

私はそれが難しく、興味の対象がころころと変わっていく。

続かない、飽きっぽい、根性がない、誠実性がない、と。

 

だが、ひとつのことを長く続けている人も、実は興味の対象がころころ変わっているのかもしれない。

ひとつの大きな「好き」は漠然としていて、もっと細かい部分の興味は変化して当然なのではないか。

競馬を例にとると、

ある時期は馬券で、その次は血統で、今度は引退競走馬に興味をもつ。

馬券、血統、引退競走馬。これらは全て競馬の一部であって。

細かい部分の興味が変化するということは、ひとつの大きな「好き」を、解像度を上げて見ることができている証拠なのではないか。

これまで変化してきた興味の対象は、今は気づいていないだけで、自分の中にある何か大きな「好き」の一部なのかもしれない。

 

私は飽きっぽい。ならば変えてしまえばいい。

飽きたら粘らず、すぐ変える。少し変えるだけで劇的に楽しい。

飽きたら辞める勇気を持とう。

そのもの自体を辞めるのではない。今のやり方を変える。

ひとつのことを長く続けられないからこそ、続ける為に変化させる。

ほんの少しの変化だけでも、まるで新しい物事に一から取り組んでいるような感覚になり、新鮮な気持ちで新たに楽しめるようになる。