不安に怯える
今までの概念をひっくり返すような、でもよく考えればシンプルな考え方を教えてくれる倉園佳三さんの新著書、「グッドバイブス 安心力で生きる」を読んでいます。
理想と現実のギャップに苦しみ続けている私に、この言葉が刺さりました。
満足できない現実を否定し、こうあってほしいイリュージョンを肯定する
そう。まさにその通り。
理想という概念が生まれるのは、現状を否定することから始まる。よく考えたら当たり前のことに今さら気づかされました。
でも、なぜ私を含む人間は、いつも不安に怯えながら生きているのか。
人生の中で良いことも沢山あるのに、悪いことばかりに目が向いてしまうのだろう。
・安心と不安
・楽しさと苦しさ
・幸せと不幸
どちらが自分にとって心地よいのか?と冷静になって考える。
恐らくほとんどの人が、安心・楽しい・幸せを選ぶはず。
少なくとも私はそっちを選ぶ。
なのに、生活の中で不安・苦しさ・不幸の気持ちが勝ってしまうのは・・・
人類の歴史の中で培われた能力としか言いようがない。
「ファスト&スロー」という本の中で、こう書かれていました。
損失は利得より強く感じられる。
プラスの期待や経験とマイナスのそれとの間のこうした非対称性は、進化の歴史に由来するものと考えられる。
好機よりも脅威に対してすばやく対応する生命体のほうが、生存や再生産の可能性が高まるからだ。
これは、人間すべてに与えられてしまった能力。逆に言えば、この能力のお陰で私は今存在している。と思うと、納得できる。
そして、こうも言える。
目の前を見ると、悪いことも良いことも両方起きているという事実がそこにあるだけ。
どちらを信じるかは、自分で選ぶことができる。ただ傾向として、悪い方向を信じやすいからそこは少し疑ってかかろう。
ただ、それだけなんだろう。
もっと言えば、良い・悪いも自分の価値観で照らし合わせているだけに過ぎない。
でも、そこまで思考が追いついていないので・・・追々。