グレイル

おはようございます。

 

今日は、グレイルという競走馬についてです。

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彼は4歳の牡馬(男の子)で、ワグネリアンやダノンプレミアム、ブラストワンピースと同年代。

私がグレイルの存在を知ったのは、昨年のクラシックシーズン、twitterでどなたかがあげていた写真がきっかけでした。

“闇の王のような美しさ”

というような言葉とともに、黒く輝いた馬体の写真が載せられていました。

その写真を見た瞬間、

「こんなに黒くて美しい馬がいるのか・・・」

と心打たれ、

「絶対に会いに行く」

と決めました。

それから半年ほど経ち、12月上旬

中日新聞杯にグレイルが出走する、という情報が。

カメラを持ち、彼がパドックに出てくる時を、今か今かと待ち続けました。

 

そして、パドックに現れた時、目を奪われました。

(スマートフォンで見ると、横に細ーくなってます。汗)

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写真で見た以上の美しさ。

黒鹿毛の馬体が光に照らされて輝き、美しさを際立てていました。

 

そしてこの目つき、たまらなく格好いい。

 

 時に、可愛い表情も見せ

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時に、躍動感ある姿も見せてくれながら。f:id:chaserblog:20191126084127j:plain

 

 

そして、津村騎手を乗せ、本馬場へと向かっていきました。

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本当に素敵な馬で、「会えてよかった!想像以上に美しい馬だった!」と思いました。

美しさで言えば、私の中でナンバーワンです。

 

 

そして、先週突然の引退宣言。

その数日後まさかの死去。

原因は斃死。

心臓発作や感染症などによる突然死のこと、だそうです。

 

あまりに突然すぎて驚いているのですが、正直競馬にはつきもので、でも、分かっていても辛いですね。

この写真に写っている馬はもう生きていない。と思うと何とも言えない寂しさが襲ってきます。

サラブレッドは、速く走るために配合され、走るために生まれてきたとはいえ、それでも1つの命。

残酷な世界だと思います。

でも、私はそれでも競馬が好きで。

馬を生産する人たちがいて、育てる人がいて、調教する人がいて、レースを導く騎手がいて。その人達の努力の結晶だと思うと、残酷だけでは言い切れない世界だと思う。だからこそ美しいのかもしれない。

儚い命だからこそ、これは競馬だけに言えることではないけれど、

当たり前が永遠に続く保証はどこにもないから、今、会いたい時に、会いたい人に会いに行く。

これがどれほど貴重か。ということを改めて感じさせられました。

 

ありがとう。グレイル。安らかに。

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