グレイル
おはようございます。
今日は、グレイルという競走馬についてです。
彼は4歳の牡馬(男の子)で、ワグネリアンやダノンプレミアム、ブラストワンピースと同年代。
私がグレイルの存在を知ったのは、昨年のクラシックシーズン、twitterでどなたかがあげていた写真がきっかけでした。
“闇の王のような美しさ”
というような言葉とともに、黒く輝いた馬体の写真が載せられていました。
その写真を見た瞬間、
「こんなに黒くて美しい馬がいるのか・・・」
と心打たれ、
「絶対に会いに行く」
と決めました。
それから半年ほど経ち、12月上旬
中日新聞杯にグレイルが出走する、という情報が。
カメラを持ち、彼がパドックに出てくる時を、今か今かと待ち続けました。
そして、パドックに現れた時、目を奪われました。
(スマートフォンで見ると、横に細ーくなってます。汗)
写真で見た以上の美しさ。
黒鹿毛の馬体が光に照らされて輝き、美しさを際立てていました。
そしてこの目つき、たまらなく格好いい。
時に、可愛い表情も見せ
時に、躍動感ある姿も見せてくれながら。
そして、津村騎手を乗せ、本馬場へと向かっていきました。
本当に素敵な馬で、「会えてよかった!想像以上に美しい馬だった!」と思いました。
美しさで言えば、私の中でナンバーワンです。
そして、先週突然の引退宣言。
その数日後まさかの死去。
原因は斃死。
心臓発作や感染症などによる突然死のこと、だそうです。
あまりに突然すぎて驚いているのですが、正直競馬にはつきもので、でも、分かっていても辛いですね。
この写真に写っている馬はもう生きていない。と思うと何とも言えない寂しさが襲ってきます。
サラブレッドは、速く走るために配合され、走るために生まれてきたとはいえ、それでも1つの命。
残酷な世界だと思います。
でも、私はそれでも競馬が好きで。
馬を生産する人たちがいて、育てる人がいて、調教する人がいて、レースを導く騎手がいて。その人達の努力の結晶だと思うと、残酷だけでは言い切れない世界だと思う。だからこそ美しいのかもしれない。
儚い命だからこそ、これは競馬だけに言えることではないけれど、
当たり前が永遠に続く保証はどこにもないから、今、会いたい時に、会いたい人に会いに行く。
これがどれほど貴重か。ということを改めて感じさせられました。
ありがとう。グレイル。安らかに。